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楽譜が読めない!

読める、と弾ける、は違う

「うちの子、楽譜を読むのが苦手で…」

引っ越しなどで他のお教室から移られて来た方から、たまにお聞きするフレーズです。

ピアノを習えば楽譜が読めるはず! とお思いの方が多いのですが、実は「ピアノが弾ける=楽譜が読める」ではないのです。

楽譜は読めないけれど、作曲やギターの演奏はできるという方はポピュラーミュージックの世界にはいらっしゃいます。有名なミュージシャンでも、楽譜が読めません!という方もいます。

クラシックでは楽譜を読む力が必須

しかし、クラシックを勉強するのであれば、どんな楽器を学ぶにしても、楽譜を読む力は必須です。

それは、クラシックは「再現芸術」だからです。

楽譜は作曲家の指示書なので、それが読めなければ正しく演奏することができません。

作曲家が楽譜に記した内容を正しく把握した上で、どのように解釈し、表現するかが問われるのがクラシックの世界です。

それに、ピアノを弾くならば、クラシックに限らず好きな曲を弾きたい!という方も多いですよね。すべて耳コピ…というわけにはいかないと思いますから、楽譜が読めなくては困ってしまいます。

アニメの曲やドラマの曲など、ポップスの楽譜はリズムが複雑なことも多く、実は難しいのです。

何で楽譜を読むのが苦手になるの?

ピアノを習っていても、先生の方針によっては楽譜を自分で読めるようになることに重きを置いていない場合があります。また、3〜5歳に楽譜を読ませるのは難しいので、大きくなってからというお考えの先生もいらっしゃいます。

そのような場合、次のような形で曲を弾いていることが多いです。

  • 先生の演奏を見て覚え、真似して弾く
  • 保護者の方がつきっきりで音符を教え、覚えるまで練習する

なので、コンクールで素晴らしい演奏をして賞を取っていても、実は楽譜が全然読めていないというお子様がいたり…

経験上、こちらが詳しく譜読みの指導をしなくても勝手に読めるようになるお子様も少数ですがいます。ですが、習い始めに適切な読譜指導をしないと楽譜を読むのが苦手になってしまうお子様のほうが多いです。

ピアノを始めたばかりの時は曲も短く、出てくる音の数も少ないです。
でも、曲が長くなり、難しくなって音の数が増えてくると、お手本を見てもすぐには覚えられません。そこで壁にぶつかります。 曲が仕上がらず、合格できずに教本が進まなくなってきます。

今までは毎回のレッスンで合格できていたのに、いつまでたっても合格できずに同じ曲では、嫌になってしまいますよね。
ピアノを辞めてしまう原因にもなりかねません。

自分で楽譜を読まないと弾けない難易度になってから読譜の仕方を学ぼうと思うと、より易しい曲で訓練する必要があります。
後から楽譜を読めるようにするというのはかなりの努力が必要で、本当に大変なことなのです。

お子様からすると、以前やっていたような簡単な難易度の曲をまたやらなくてはいけない上に、今までは音を教えてくれていたのに、教えてもらえなくなるわけです。今までの数年間、積み上げてきた習慣を変えるのは簡単ではありません。

始めたときから、読む習慣を

私は、3〜4歳であっても、ピアノを始めたときから楽譜を自分で読む習慣をつけたほうがよいと考えています。

適切な読譜指導をすれば楽譜は読めるようになりますし、覚えてから手元を見て弾くのではなく、楽譜に視線を向けて弾くということが大切です。

手元ばかりを見ずに、楽譜を見て弾く習慣をつければ、初見演奏もできるようになります。

初めて見る楽譜がすぐに弾ければ、曲の仕上がりも早くなり、勉強や部活動で忙しい年齢になってもピアノを無理なく続けることができます。

レッスンで教えてもらった曲だけではなく、楽譜を見て自分の好きな曲を弾けるようになれば、いつかレッスンを卒業した後も自宅でピアノを楽しむことができます。

ピアノを楽しく続けるために、楽譜を読めるように指導することを大切にしています。